【2026年3月30日市長への手紙「岐阜市の自転車活用と高校生交通政策」】

なぜこのテーマを考えたのか

私は、交通はまちの血管だと思っています。

人が動きやすいまちは、人が集まり、まちに活気が生まれます。

岐阜市は

  • 平坦な地形
  • コンパクトな都市構造

という特徴があり、本来は自転車の利用に適した都市です。

しかし現在の自転車政策は、主に観光目的として整備されています。

そこで私は「市長への手紙」を通じて、岐阜市の自転車活用の実態について質問しました。

その回答から見えてきた状況を整理します。


1 現在の岐阜市の自転車政策

市長への手紙の回答によると、岐阜市では現在次の取り組みがあります。

公用自転車

市役所の業務で使用されている自転車

台数
29台

購入単価

  • 通常自転車:約3万円
  • 電動自転車:約15万円

年間利用

2,754回


シェアサイクル

観光客の移動手段として導入されています。

自転車台数
130台

ポート数
29か所

利用料金

普通自転車
30円 / 15分

電動自転車
50円 / 15分


利用実績

年度利用回数
令和6年度26,292回
令和7年度30,393回

利用は増加傾向です。


回転率

回転率= 利用回数 ÷(台数 × 365)

岐阜市

令和6年度
0.55

令和7年度
0.64

これは1台が約1.5日に1回利用されている状態です。


1台あたり年間利用

30,393回 ÷ 130台=約234回 / 年

全国比較では

都市年間利用
東京800〜1000回
福岡約600回
京都約450回
地方平均200〜300回

つまり岐阜市は地方都市平均レベルです。


2 財政面

シェアサイクルは一般的に黒字になりにくい事業です。

岐阜市の場合(推定)

自転車維持費

約 5〜10万円 / 台

130台→約650万〜1300万円

さらに

  • システム
  • 運営
  • 人件費

を含めると

1000万〜2000万円規模の可能性があります。


収入(推定)

年間利用
約3万回

平均利用料金
約80円

とすると約240万円程度です。

つまり一定の赤字事業の可能性があります。

しかしこれは都市交通政策として行われている事業でもあります。


3 岐阜市の都市条件

岐阜市中心部は

濃尾平野に位置する平坦な都市

です。

主な距離

区間距離
岐阜駅 → 柳ヶ瀬約1.1km
岐阜駅 → 市役所約1.6km
柳ヶ瀬 → 岐阜公園約1km

つまり

自転車5〜10分圏

です。

都市規模も

半径2〜3km

のコンパクトシティです。


4 見えてきた課題

現在のシェアサイクルは

観光中心

です。

しかし岐阜市では

  • 高校生
  • 通勤
  • 市民移動

にも自転車の需要があります。


5 高校生交通政策

岐阜市では多くの高校生が

  • 自転車
  • バス

で通学しています。

しかし

  • 駐輪場不足
  • バス混雑
  • 帰宅時の本数不足

などの課題があります。


6 提案

高校生交通ハブ

例えば

  • JR岐阜駅
  • 名鉄岐阜駅
  • 柳ヶ瀬
  • バス結節点

高校生が使いやすい無料駐輪場を整備する。


7 財源の考え方

シェアサイクルなど既存交通施策の維持コストの中で工夫することも検討できます。

大規模な投資ではなく小さな交通改善です。


8 政策の方向性

岐阜市の自転車政策を観光中心から都市交通へ発展させる。

徒歩

自転車

バス

という三層交通です。


9 メッセージ

岐阜市は平坦でコンパクトな都市です。

だからこそ私は、自転車を観光だけでなく、日常の交通として活かすまちづくりができるのではないかと考えています。

特に高校生にとって、自転車は大切な移動手段です。

通学や放課後の活動など、若い世代が安心して移動できる環境を整えることは、未来の岐阜市への投資だと思います。

交通は、まちの血管です。

人が動きやすいまちは、人が集まり、まちに活気が生まれます。

これからも、岐阜市の交通やまちづくりについて学びながら、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。