こんにちは。吉村和也です。
本日、圃場(ほじょう)を点検したところ、猪に荒らされた形跡がありました。
写真のように稲がすべて倒され、これまで大切に育ててきたお米が無残な姿に…。自然を相手にしているとはいえ、努力の結晶が一晩で失われるのは本当に悔しい気持ちです。
こうした獣害は、いま多くの地域で深刻な問題となっています。
人口減少や高齢化が進む中で、山あいの見回りが難しくなり、耕作放棄地も増加。人の手が入らなくなった里山では、猪や鹿が警戒心を薄れさせ、人里へと下りてくるようになっています。
電気柵の設置や定期的な見回りなど、個人や一部の農家の努力だけでは限界があります。
だからこそ、地域ぐるみでの対策が欠かせません。たとえば、行政・猟友会・住民が連携して情報を共有したり、子どもたちにも自然や野生動物との関わりを学ぶ機会をつくったりすることが、長期的な獣害対策につながります。
獣害は、単なる農業被害にとどまらず、「地域の暮らしそのもの」を脅かす問題です。
田畑を守ることは、地域の食と風景、そして人の営みを守ること。
今後も現場の声を発信しながら、地域全体で持続可能な仕組みづくりに取り組んでいきたいと思います。


